並行輸入品はなぜ安い?正規品との違いやメリット・デメリットを徹底解説!

「えっ、このブランドバッグがこんなに安く買えるの?」
そんな驚きとともに「大丈夫?」「偽物かも…」と不安を感じたことはありませんか?

実はそれ、**“並行輸入品”**と呼ばれる商品である可能性が高いです。
日本では「正規品」と「並行輸入品」という2つの流通ルートが存在し、
並行輸入品は、本物でありながら価格が安いのが特徴です。

この記事では、

  • 並行輸入品がなぜ安く買えるのか

  • 正規品との違いと、偽物との見分け方

  • 購入時に注意すべきポイント

  • 安心して買えるショップの見極め方

を、並行輸入の商品を仕入れて20年以上、ECサイトで扱って10年以上のインポートショップDOUBLEが解説します。

並行輸入品とは?仕組みと歴史

並行輸入とは、海外で正規に販売されている商品を、日本の正規代理店を通さずに直接輸入して販売することです。並行輸入品は「海外正規品」とも呼ばれ、国内の正規代理店を通さないため、一般的に正規品よりも安価で購入できることが特徴です。

法律上も「商標権の消尽原則」によって、本物であれば輸入・販売が合法とされています。

実はこの仕組み、日本の消費者が世界中の良質な商品を自由に手に入れられるようにするために生まれた、消費者保護的な意味合いもあるのです。

正規輸入との違い

正規輸入とは主に、海外のブランドと日本の輸入者間での代理店契約によって輸入されることを言います。つまり、海外のブランドを取扱う日本の正規代理店、または、直営店によって輸入されている物が正規輸入と呼ばれる輸入の方法になります。
主に、正規品と呼ばれるものはこの方法によってのみ輸入された物を指すことが多く、ブランドや代理店からのアフターケアなどやサービスを受けることができる製品であることが多いです。

並行輸入は違法ではない

並行輸入は、正規代理店を通して輸入をしていないため違法ではないかと思われがちですが、ちゃんと法律でも認められている合法な輸入方法です。

<真正商品の並行輸入に該当する要件>
1.並行輸入商品に付された商標が、輸入元の外国における商標権者またはその商標権者から使用許諾を受けた者により適法に付されたものであること
2.輸入元の外国における商標権者と日本の商標権者とが同一人であるか、法律的もしくは経済的に同一人と同視し得るような関係にあることにより、並行輸入商品の商標が日本の登録商標と同一の出所を表示するものであること(つまり、商標の出所表示機能が害されていないこと)
3.並行輸入された商品と日本の商標権者が登録商標を付した商品とが、その登録商標の保証する品質において実質的差異がないと評価されること(つまり、商標の品質保証機能が害されていないこと)

簡単にまとめると、本物のブランドの商品であれば、並行輸入で商品を仕入れて販売をしても合法になります。

並行輸入品が安い3つの理由

① 中間マージンが少ない

正規代理店は、流通コストや販売権料、広告費などが価格に上乗せされて高くなりがちです。一方で、並行輸入品はルートがシンプルで、コストが抑えられるため価格が下がります。

② 海外現地価格やセールを活用

日本では値引きされない商品でも、海外ではシーズン終わりやイベント時に値引き販売されることがあります。その差額を活かして、安く仕入れられるのです。

③ 為替相場の影響

円高のタイミングを狙って海外から仕入れると、同じ商品でも割安になることがあるため、その恩恵が価格に反映されます。

並行輸入の商品のメリット

並行輸入の商品は正規代理店との関係が無いため、日本で販売されている定価より安く買えることが多いです。
また、日本では発売されなかったアイテムが手に入るのもメリットと言えますね。

国内の正規品よりも安く手に入れることができる

正規輸入の商品では、高級なブランドイメージの保護のために、価格を下げるセールなどはあまりしないです。
一方で、並行輸入品の場合は、正規代理店を通さないことで、定価に縛られずに自由な価格設定ができるため、安く買えることが多いのです。

さらに、為替の状況によっては仕入れ値を低く抑えられるので、販売価格をグッと下げて販売することも可能です。

国内で取り扱いの無い商品が手に入る

ブランドが日本で展開している商品は、サイズや色、デザイン、素材などから日本で売れると判断されたものが並んでいます。なので、日本では展開しないと判断されたものは海外でしか取り扱っていないのです。

この海外にしか無い商品も、並行輸入であれば海外にある商品を買い付けるため、日本では手に入らない商品を手に入れることができます。

並行輸入の商品を買う際に気を付けること

並行輸入の商品には嬉しいメリットもあれば、気を付けないとデメリットになってしまう部分があります。買った後に後悔しないためにも、並行輸入の商品を買う前に気を付けておきたい3つのポイントを確認しましょう。

正規代理店のように保証やアフターケアが充実していない

正規輸入品は国内メーカーや正規代理店による保証やアフターサービスが受けられますが、並行輸入品はこうしたサポートが限定的または受けられないことがあります。(直営店があるようなブランドは対応してくれることもあります。)
購入した商品に傷がついたり、壊れた場合でも対応してくれない可能性があるのです。

その場合は、ブランド品の修理やケアが得意なお店に直接依頼するなどで対応することになります。

正規代理店の保証書や説明書が無い場合は買取拒否をされることもある

取り扱い説明書や縫い付けタグの説明文に日本語の記載が無い場合もあります。

こういった商品は使用後に買取に持ち込んでも、真贋ができないお店の場合は断られるケースが多くあります。
買取を断られたからといって、偽物では無いため注意が必要です。

偽物が売られている可能性があるため、買う前にしっかり見定める

並行輸入品を取扱っている業者を謳って、コピー品を販売している業者もいます。
ECサイトの場合は他にも出店しているのか、会社概要の情報はしっかりしているかなどを確認しておきたいところです。

少し手間ですが、気に入れば今後も利用していけるお店になるので、しっかり確認して安心感を持ってお買い物をしましょう。

並行輸入の商品を買うなら信頼できるお店を選ぶ

並行輸入品を取扱うショップはどうやって選べばいいのか分からない方のために、簡単なチェック項目を紹介します。

①ショップ名で検索して大手ECモールなどにも出店しているか調べる
大手のECモールではブランド品を扱う際に輸入に関する書類を提出して、許可を得てから出品をするという流れが一般的です。出店しているショップというのはこれだけで信頼感があります。

②レビューや口コミの評価をみる
上記に加えてここもチェックをすると実績が確認できるので、より安心してもらえると思います。

まとめ

並行輸入の商品は日本の正規代理店と関係が無いだけで正規品です。
実際に購入した後の商品自体には何も違いはありませんが、サービスや保証の有無、販売価格が大きな違いになります。

並行輸入品を賢く利用するためには、メリットとデメリットを十分に理解し、信頼できる販売店から購入することが重要です。また、高額な商品の場合は、アフターサービスの重要性も考慮して判断することをおすすめします。

修理やお手入れが充分に行える環境であれば、並行輸入の商品でも安心して使えると言えるでしょう。

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